最終回 1 

タタミ王国物語

 - 最終回 -

「ホントだな、どうするソラ。」

オモテが手の平に乗せた.青カエルを差し出した。

「このカエルが本当のピョンなんだ。」

詳しく説明した。

「なるほど、君も大変だったんだね。」

と、またダルが涙を流した。ソラが綱で結ばれたピョン王に言った

「偽物のピョン、元の姿に戻すんだ。」

「嫌だね、こんな小さい体に移るのはごめんだ。」

「このまま縛りつけて、一生監禁しておいてもいいんだぞ。この青カエルに戻れば自由にしてやる。」

ソラが脅かした。ピョンは考えた。

「本当に自由にしてくれるんだろな?」

「ああ、もちろんだ!」

ソラが小さい声でオモテに言った。

「オモテ、カエルを握りしめろ。」

ピョンはあっさりと青カエルと入れ替わった。入れ替わってすぐピョンは小さな箱に入れられた。

「嘘つき、自由にするって言ったじゃないか!ソラ、今度はお前と入れ替わるぞ。」

大声で怒鳴り暴れている。入れ変わりすぐにピョンが言った。

「このカエルは、同じ名前の者しか入れ替われることができないんだ。二度と私はこのカエルに近づかない。」

「なるほどね~次は、ジャックとアニーだ。」

「ソラ、いい考えがある。」

ダルとこそこそ話をしている。するとダルが箱を取り出しその中の豆を取り出した。ジャックとアニーの口にその豆を入れ飲み込ませた。ジャックとアニーはボーッとしている。

「何をしたの?」

オモテが聞いた。するとソラが言った。

「見ててごらん。」

しばらくすると、アニーが口を開いた。

「あなたたちは誰?」

「俺は何をしているんだ?」

二人にダルがはなしかけた。

「俺はダル、君はアニーで、君がジャックだよ。ここにいるみんなは仲間なんだ、よろしくな。」

「この綱は何かしら。」

怒り気味にアニーが言った。

「すまないすぐに外すよ。」

「ダル、何をしたんだい?」

「大きい声でえは言えないが、記憶がなくなる豆を飲ませたのさ。」

続けてソラが言った。

「記憶をなくした二人を監視しながら、近くに置いておくのさ。」

「なるほどね~、そんな便利のいい豆があるんだね。」

「これは、ビーンズ王国にしかない豆で何かあった時に使う豆なんだよ。」

オモテは驚いた。すると、どこからか聞き覚えのある声がした。振り向くと、見覚えのある顔があった。

「あれ、かおりちゃんじゃないか、ターミーまで…」

「パパとママに会えてうれしい。私、ずっと待ってたのよ。」

「ごめんね、カオリ。」

フレグランスがカオリを抱きしめた。ターミーも嬉しそうに話している。

「君たち勇敢じゃった、素晴らしいじゃないか!タタミ王国へ帰ったらお祝いじゃよ。ジョンもご苦労だった。これからは、王国でチャン、トン、ゴンと一緒に頑張ってくれ。ラッシュ王、フレグランスも無事で良かった。」

オモテは理解できないでいた。なんでタタミ王国のみんながビーンズ王国までやって来たのか。疑問を持ちつつウラン、ジュウ、ラグと喜び合った。

ラッシュ王が大きな声で言った。

「これからはビーンズ王国とタタミ王国で平和な国を築いて行くんだ。歴史に残るこの日を皆、忘れず語り続けなくてはいけない。そして、勇敢な戦士達、ピース、オモテ、ウラン、ジュウ、ラグ、君たちはこの経験で大きく成長した。これから生きていく上で大きな自信がついたはずだ。何が起ころうとも、クリアできるはずだ。勇気をありがとう。助けてくれた、ソラ、ダル、ジョンにも感謝する、ありがとう。」

みんなの拍手が湧き上がった。

「さあ、新しい時代がスタートする。素敵な王国にしていこう!」

ソラが言った。

「私たちも王国へ帰ろう、みんなが待っているはずだ。」

「パパ、ママ、一緒に帰れるって幸せな気持ちになるのね。」

カオリは二人に手を取ってもらい嬉しそうにしていた。

「ところでウラン、みんないつの間にここへ来たんだ?」

「あれ、兄ちゃん知らないの?それじゃ一緒に帰ろう!」

向かったのは、光り輝く方へ。パープルビーンズのある緑の塔へ。そこにはビーンズ王国とタタミ王国をつなぐ不思議な扉ができていたのです。その扉を開くと、タタミ王国の黄色の丘に建つ古い塔へと続いているのです。


ご意見・ご感想はこちらまで

mail:omosiro★kudou-koumuten.net

※)★を@に変更してください

~タタミ王国物語~
第二章

17.最終回

16.伝説達成

15.三つが揃う

14.椅子を持ち出す

13.ビーンズの宮殿へ

12.ラッシュ王と会う

11.作戦

10.みんな仲間

9.嫌がらせ

8.アンジェの正体

7.ビーンズ王国へ出発

6.勇敢な戦士達

5.タタミ王国の戦士?!

4.ピースの決断


3.古い塔へ行った後…

2.ソラがきた

1.伝説

~タタミ王国物語~
第一章


メルマガ配信中
キャンの
一息入れなっせ~

毎月2回配信

タタミ王国物語 top
工藤工務店 TOP
Copyright(C) 2011 Kudou All Rights Reserved