- 最終回 - |
「ホントだな、どうするソラ。」
オモテが手の平に乗せた.青カエルを差し出した。
「このカエルが本当のピョンなんだ。」
詳しく説明した。
「なるほど、君も大変だったんだね。」
と、またダルが涙を流した。ソラが綱で結ばれたピョン王に言った
「偽物のピョン、元の姿に戻すんだ。」
「嫌だね、こんな小さい体に移るのはごめんだ。」
「このまま縛りつけて、一生監禁しておいてもいいんだぞ。この青カエルに戻れば自由にしてやる。」
ソラが脅かした。ピョンは考えた。
「本当に自由にしてくれるんだろな?」
「ああ、もちろんだ!」
ソラが小さい声でオモテに言った。
「オモテ、カエルを握りしめろ。」
ピョンはあっさりと青カエルと入れ替わった。入れ替わってすぐピョンは小さな箱に入れられた。
「嘘つき、自由にするって言ったじゃないか!ソラ、今度はお前と入れ替わるぞ。」
大声で怒鳴り暴れている。入れ変わりすぐにピョンが言った。
「このカエルは、同じ名前の者しか入れ替われることができないんだ。二度と私はこのカエルに近づかない。」
「なるほどね~次は、ジャックとアニーだ。」
「ソラ、いい考えがある。」
ダルとこそこそ話をしている。するとダルが箱を取り出しその中の豆を取り出した。ジャックとアニーの口にその豆を入れ飲み込ませた。ジャックとアニーはボーッとしている。
「何をしたの?」
オモテが聞いた。するとソラが言った。
「見ててごらん。」
しばらくすると、アニーが口を開いた。
「あなたたちは誰?」
「俺は何をしているんだ?」
二人にダルがはなしかけた。
「俺はダル、君はアニーで、君がジャックだよ。ここにいるみんなは仲間なんだ、よろしくな。」
「この綱は何かしら。」
怒り気味にアニーが言った。
「すまないすぐに外すよ。」
「ダル、何をしたんだい?」
「大きい声でえは言えないが、記憶がなくなる豆を飲ませたのさ。」
続けてソラが言った。
「記憶をなくした二人を監視しながら、近くに置いておくのさ。」
「なるほどね~、そんな便利のいい豆があるんだね。」
「これは、ビーンズ王国にしかない豆で何かあった時に使う豆なんだよ。」
オモテは驚いた。すると、どこからか聞き覚えのある声がした。振り向くと、見覚えのある顔があった。
「あれ、かおりちゃんじゃないか、ターミーまで…」
「パパとママに会えてうれしい。私、ずっと待ってたのよ。」
「ごめんね、カオリ。」
フレグランスがカオリを抱きしめた。ターミーも嬉しそうに話している。
「君たち勇敢じゃった、素晴らしいじゃないか!タタミ王国へ帰ったらお祝いじゃよ。ジョンもご苦労だった。これからは、王国でチャン、トン、ゴンと一緒に頑張ってくれ。ラッシュ王、フレグランスも無事で良かった。」
オモテは理解できないでいた。なんでタタミ王国のみんながビーンズ王国までやって来たのか。疑問を持ちつつウラン、ジュウ、ラグと喜び合った。
ラッシュ王が大きな声で言った。
「これからはビーンズ王国とタタミ王国で平和な国を築いて行くんだ。歴史に残るこの日を皆、忘れず語り続けなくてはいけない。そして、勇敢な戦士達、ピース、オモテ、ウラン、ジュウ、ラグ、君たちはこの経験で大きく成長した。これから生きていく上で大きな自信がついたはずだ。何が起ころうとも、クリアできるはずだ。勇気をありがとう。助けてくれた、ソラ、ダル、ジョンにも感謝する、ありがとう。」
みんなの拍手が湧き上がった。
「さあ、新しい時代がスタートする。素敵な王国にしていこう!」
ソラが言った。
「私たちも王国へ帰ろう、みんなが待っているはずだ。」
「パパ、ママ、一緒に帰れるって幸せな気持ちになるのね。」
カオリは二人に手を取ってもらい嬉しそうにしていた。
「ところでウラン、みんないつの間にここへ来たんだ?」
「あれ、兄ちゃん知らないの?それじゃ一緒に帰ろう!」
向かったのは、光り輝く方へ。パープルビーンズのある緑の塔へ。そこにはビーンズ王国とタタミ王国をつなぐ不思議な扉ができていたのです。その扉を開くと、タタミ王国の黄色の丘に建つ古い塔へと続いているのです。
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